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2006年06月15日

信濃町探偵団――創価学会最新動向(2006/6/15)

●竹入元委員長を提訴

・5月20日付「聖教新聞」「公明党 竹入を提訴」「党の資金を着服横領し妻に宝石を買う」「550万円の損害賠償を請求」
 「公明党(神崎武法代表)は19日、党の資金を着服横領していた元委員長の竹入義勝に対し、損害賠償金550万円の支払いを求める訴訟を東京地方裁判所に起こした。
 訴状によれば、竹入は都内の高級百貨店で妻のために宝石の指輪を500万円で購入。昭和61年7月、党本部の会計から500万円を出させて、指輪の代金に充てた。
 党側は、委員長の地位を悪用した行為であり、刑法上の横領罪に該当する不法行為として、550万円(弁護士費用を含む)の損害賠償を求めている。
 竹入義勝は平成2年に議員を引退。同10年には虚飾と謀略、自己宣伝にまみれた“回顧録”なるものを一般紙に公表して、党と支持団体の学会を中傷した」

 ※本誌前号で「公明新聞」の記事を紹介した竹入義勝元公明党委員長提訴についての「聖教新聞」の記事を紹介する。その理由や背景等については、特集記事を参照されたし。

●「聖教新聞」「5・3記念特別号」を発刊

・5・3記念特別号「聖教新聞」「5月1日付から7日付に掲載した、特集紙面などを収録しています」
1面=「晴れわたる5月3日!創価の英雄を諸天も賛嘆 池田SGI会長国際ナポレオンアカデミー名誉会長に」
2・3・4・5面=「池田SGI会長に世界五大州から2200の顕彰」「国家勲章26」「名誉市民434」「名誉博士 名誉教授190」「国連機関から23」「行政機関から652」「名誉会員104」「「池田公園・池・森を命名 『池田大作の日』と制定 112」「国内から272」「平和・文化・学術団体248」「教育機関から227」「SGI会長夫人は女性の模範 名誉博士6 名誉市民150」
 以下、「なぜ世界は讃えるのか」の特集記事を「平和編」「文化編」「教育編」「師弟編」として、また「世界にSGI会長を顕彰する公園」など16ページにわたる大特集。

 ※毎年、池田大作氏の会長就任記念日である5月3日と、創価学会の創立記念日である11月18日前後に、「聖教新聞」は池田大作礼賛大特集を組むことは、本誌既報の通り。今年も5月1日から7日にかけて大特集を展開したのだが、なんとその大特集、すなわち提灯記事だけを編纂した「聖教新聞」の「5・3記念特別号」が発刊された。
 全ページ、ひたすら池田大作氏を礼賛するまさに「池田大作新聞」。その6・7面には「なぜ世界は讃えるのか 平和編」が掲載されているが、そこに麗々しく掲載された、後に南ア大統領となるネルソン・マンデラ氏やガリ国連前事務総長と池田氏の写真には、5月11日に夫の元サザンオールスターズのギタリスト大森隆志容疑者とともに、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された、池田氏の通訳である旧姓・矢倉涼子容疑者の姿がある。
 逮捕前に作成された記事ゆえはずせなかったのだろうが、今後も矢倉容疑者と池田氏のツーショット写真が機関紙誌に掲載され続けるのかどうか、注目されるところ。ちなみに6月1日付「聖教新聞」に掲載された「名誉会長アルバム 対話の十字路 インド文化関係評議会会長 ネルー大学総長 カラン・シン博士」に掲載された写真では、通訳の矢倉容疑者と思われる人物の顔が分からない後ろ姿のカットと、矢倉容疑者を外したとしか思えない不自然なカットの写真が掲載されている。
 麻薬の親玉としてアメリカに拘禁されたパナマのノリエガ将軍や、国民の怒りの前に殺されたルーマニアの独裁者・チャウシェスク大統領と池田氏のツーショット写真は、いまでは機関紙誌に掲載されることはない。またノリエガ将軍やチャウシェスク大統領と池田氏が対談し、両者を礼賛した事実も報じられることはない。麻薬つながりではないが、おそらくは矢倉容疑者もノリエガ将軍のように外される可能性が高い。

●ご活躍の「名代」氏

・5月25日付「聖教新聞」「中国南京芸術学院が池田名誉会長に名誉教授称号」
 「創立94年の歴史と伝統を誇り、中国屈指の芸術家養成の名門大学である『南京芸術学院』から池田名誉会長に『名誉教授』称号が授与された。これは同学院から外国人への初の栄誉である。(中略)招聘を受けた創価学会南京訪問団一行が出席。馮健親院長から名誉会長の名代である池田博正団長(副理事長)に『名誉教授』の証書が手渡された」

・同「江蘇省で中日友好週間が開幕 梁省長が学会代表を歓迎 名誉会長が祝福のメッセージ」
 「江蘇省人民対外友好協会が主催する『江蘇・日本民間友好交流週間』が開幕し、記念式典が22日午後、同省の省都である南京市の中日友好会館で行われた。これには、創価学会の南京訪問団が出席。梁保華省長が訪問団一行を歓迎した。席上、池田博正副理事長は、開幕を祝福する池田名誉会長のメッセージを代読した」

・6月2日付「聖教新聞」「タイ プーミポン国王在位60周年慶祝 横浜で特別写真展 文化省が池田香峯子夫人に『栄誉賞』」
 「タイ王国のプーミポン・アドゥンヤデート国王在位60周年を慶祝する特別写真展(横浜・戸田平和記念館)の開幕式典が1日、隣接する神奈川文化会館で行われた。席上、タイ文化省から池田SGI会長の香峯子夫人に『栄誉賞』が贈られ、池田博正副理事長に手渡された」

 ※父親である大作氏、母親である香峯子さんの「名代」として八面六臂の活躍をする池田博正氏。父親の大作氏は、健康上の理由や、かつて外務省が行っていた外遊の際の特別通関の便宜供与が受けられず、出入国の際、入・出国検査(イミグレーション)に一般人と同様並ばなくてはならないことから、海外に出ることがまったくなくなったので、池田博正氏の代理受賞もわからぬではない。
 しかし、池田香峯子さんに対するタイ文化省からの「栄誉賞」の称号が授与されたのは、横浜の創価学会施設。なんで香峯子さんは横浜まで出向いて自分で賞を受けないのかと思うが、これも息子に箔をつけさせるためだからやむをえないのだろう。
 ちなみに池田博正氏の著書『青春の道 私の若き日の記録』には、父である池田大作氏と母である池田香峯子さん、そして自らがあたかも三位一体であるかのようなアピールがなされている。
  父である池田大作氏の権威と、それを支えたとしていまやさまざまな賞を受け、権威付けが進む池田香峯子さん。その権威を継承するのは池田博正氏であるというパフォーマンスが、いま「名代」という肩書のもとで着々と進められている。

●政教一体の選挙活動

・5月21日付「聖教新聞」「東京 立川壮年部が躍進大会」
 「東京・立川壮年部の大会が20日、立川文化会館で行われた。(中略)正木総東京長は、勇気の一念で壁を打ち破り、拡大の旋風をと念願した」
・5月24日付「聖教新聞」「寸鉄」「第2総東京の源流・立川よ、正義の突破口を断固開け。大勝利を皆が待つ」

 ※なんのことはない。ここで言う「大勝利」とは、6月18日投票の立川市議選を意味する。すでに東京の幹部・活動家の多くが立川に入り、公明党“大勝利”のための活動に挺身している。
  というのも立川には創価学会がかつて「焼肉屋か」などと侮辱した宗教法人・真如苑の本部があり、真如苑の支援を受ける市議会議員候補も複数立候補するため、創価学会としては負けられないからだ。統一外地方選で連戦連勝と豪語してきた創価学会・公明党だが、その記録も途切れ、あろうことか先の衆院補選千葉7区では、自・公で推薦した元キャリア官僚の前埼玉県副知事が落選した。その創価学会・公明党にとって来年春の統一地方選に向けての各種選挙は、自らの政治的影響力を維持する取りこぼすことのできない選挙となる。その結果、熾烈な政教一体選挙が各地で繰り広げられることになる。

●創価大学工学部の研究が文科省の推進事業に

・5月21日付「聖教新聞」「創価大学工学部 大学院情報システム学専攻の研究テーマ 文科省の『学術研究高度化推進事業』に 病院、介護、セキュリティーに新技術を応用」
 「創価大学工学部の情報システム工学科の渡辺一弘教授らが推進する研究が、文部科学省の私立大学学術研究高度化推進事業に採択された。(中略)これは、文部科学省が私立大学を支援する事業。地域の活性化のために、実用性の高い研究や、これから伸びゆく分野の研究を、企業と共同で進めるプロジェクト等に対して重点的な支援を行うもので、今年度は12大学のプロジェクトが採択された」

 ※創価大学工学部の研究が、文部科学省の私立大学学術研究高度化推進事業に採択されたことを「聖教新聞」が1面トップで大々的に報じている。その研究内容は「光ファイバー」を利用した「光神経」技術であり、すでに「光ファイバセンサ技術」として防犯システムとして製品化されているものもあるという。池田氏の専用施設なども、この技術が応用されているのだろうか。

投稿者 Forum21 : 2006年06月15日 13:47

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