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2006年07月01日

信濃町探偵団―創価学会最新動向(2006/7/1)

●日中友好・日中友好
・6月19日付「聖教新聞」「創大で中国京劇院が特別公演」「『三国志』を熱演」「名誉会長が来賓と鑑賞」
 「民音の招聘で来日している京劇界の最高峰『中国京劇院』の特別公演が18日、東京・八王子市の創価大学記念講堂で行われた。民音創立者の池田名誉会長夫妻は、同京劇院訪日団の井頓泉名誉団長(中国人民対外友好協会副会長、中日友好協会副会長)、呉江院長一行、また来賓の中国・韶関学院の魏中林院長一行、韓国・東新大学の李釣範総長一行らと、『三国志――諸葛孔明』を鑑賞した」
・6月21日付「聖教新聞」「社説」「友好の証・『中国京劇院』講演」
 「脚本を書いた同京劇院の呉江院長は、“孔明の姿が周恩来総理と重なり、涙を拭いながら筆を進めた”として、次のように語った。
 『中国には、無私の人はその心に多くの人を入れることができるという意味の言葉があります。孫文先生や周恩来総理は、そういう指導者でした。また民衆のために世界に平和・文化・教育の橋を架けてこられた民音創立者(池田名誉会長)も、諸葛孔明に通じ合う存在だと私は申し上げたいのです」
・6月21日付「聖教新聞」「日中友好の金の橋は永遠」「7月200人の青年交流団 教育者交流団を派遣」
 「青年部の『日中友好青年交流団』が7月下旬、中国に派遣される。これは、池田名誉会長が本年の2月、中国の王毅駐日大使との会談の席上、提案したもの。(中略)一方、教育本部『日中友好教育者交流団』は、7月下旬、北京、西安を訪問することになった。これは、駐日友好協会の招聘によるもので、『学会教育本部の派遣』が要請され実現した。
 交流団は、保育士、小・中学、高校の教諭、教育相談室や地域教育に携わるメンバーの代表ら20人。東京・八王子市の創価大学で18日、結団式が行われ、池田尊弘副会長が激励した。
 一行は中国の小・中学校など教育機関への参観・交流を予定しており、日中の教育者による『教育実践報告交流会』も企画している」
 ※創価大学の池田記念講堂で行われた中国の京劇院の公演の模様を「聖教新聞」が日中友好の一つの証として大々的に報じている。21日付「聖教新聞」掲載の「社説」にその狙いがよく示されている。孔明に孫文・周恩来そして池田大作なんだそうだ。こうしたフレーズを池田氏はきっと喜ぶのだろう。
  ところで、7月下旬に創価学会が青年部と教育者の訪中団を送るのだという。青年部はともかく、ここで注目されるのは小・中学校や高校に勤務する学会員の教諭が、現地の教育機関と教育交流をするという事実。いま中国はいわゆる「反日教育」を展開しており、日本に歴史認識問題を突きつけている。そうした最中に「中国に謝罪し続けるべきだ」と主張する池田氏率いる学会員の教育者の交流にどのような意図と結果が伴うのか。その成り行きには注意を払う必要がある。

●歴史改竄と虚構の歴史創出・回顧録で都合の悪い発言は割愛
 ・6月11日付「聖教新聞」「池田名誉会長の世界との語らい 第5回 欧州統合の父 クーデンホーフ・カレルギー伯爵」
 「1970年10月17日。創価学園(東京・小平市)の講堂で講演に立った伯爵は、しみじみと語られた。
 『こんなに素晴らしい生徒がいるとは。創立者の池田先生は、本当に幸せな方です』
 当時の私の心中を察してくださっての一言ではなかったか。
 『言論の自由』の美名に隠れ、利用し、学会を執拗に攻撃する者たちがいた。
 期するものがあった。ならば学会も言論で立つ!言論で勝つ!
 それも世界への言論だ。まず伯爵との対談を後世に残そう」
 ※今日のECの前身となるEECを提唱したクーデンホーフ・カレルギー伯爵との対談の思い出を記した池田記事。カレルギー伯との対談時期が、ちょうど言論出版妨害事件で激しい社会的指弾を浴びた直後だったことから、「言論の自由の美名に隠れ、利用し、学会を執拗に攻撃する者たちがいた」などと書いている。言論出版妨害事件をはじめとする創価学会の悪しき歴史的事実の改竄を図っている創価学会・池田氏らしい書き様である。
  もっともその一方で、カレルギー伯がたぶんにお世辞だったのだろうが、池田氏に「ノーベル(平和)賞がもらえますよ」と激励した際、池田氏は、「そのような栄誉はほしくもありません。また下さるといっても、受けることもありません。そのような人間が世界に一人くらい、いてもよいでしょう」と大見得を切った。だが、このような発言をした事実を、池田氏は「聖教新聞」記事に書いていない。ま、いったいどこにあるのか、さっぱり分からないような町からの名誉称号や、聞いたこともないような大学からの名誉称号をもらって得々としているのだから、とてもこんな発言をしたことは恥ずかしくて載せられないのだろうが。

●創価大学野球部の勝利は創立者(池田大作氏)のおかげ!? では、負けは……?
・6月9日付「聖教新聞」「全日本大学選手権 創大野球部ベスト8進出」
 「第55回全日本大学野球選手権の2回戦が8日、神宮球場で行われ、創価大学が阪南大学に8―3と快勝。2年連続でベスト8に進出した。(中略)
 創立者は試合中、神宮球場の周囲を車で通り、応援団の歓声を聞きながら声援を送った」
・6月11日付「聖教新聞」「創価大学逆転でベスト4 全日本大学野球 法政大破る」
 「創大野球部、2年連続のベスト4!――第55回全日本大学野球選手権の準々決勝が10日、神宮球場で行われ、創価大学は法政大学に5―3で逆転勝ちし、準決勝に進出した。
 試合前、創立者の池田名誉会長が、車中から、選手と応援の学生に声援を送った。『みな元気でうれしい。思う存分に闘い、勝ち飾ってください!』――創立者からの伝言が選手に伝わった。
 その言葉の通り、創価大学は、選手とスタンドが一丸となった『人間野球』を、思う存分、優勝候補にぶつけた」
・6月13日付「聖教新聞」「創価大学2年連続ベスト4の金字塔 全日本大学野球準決勝で青学大に健闘」
 「第55回全日本大学野球選手権の準決勝が12日、東京・神宮球場で行われ、創価大学は青山学院大学に2―9で惜しくも敗れたが、『2年連続ベスト4』の金字塔をつくる大健闘だった」
 ※犬がやれば「犬野球」かと皮肉の一つもいいたくなるが、「人間野球」とはいったいなのことやらさっぱり分からない。ただ、創価大学が勝った時だけは、創立者である池田大作名誉会長が、開催場所である神宮球場の周辺で車中から応援していたとの記述があるが、負けた時には記述なし。まさか2回戦や準々決勝は応援に行ったが、昨年の優勝校である青学大との重要な試合となった準決勝は行かなかったとでも言いたいのか。
  応援に行っていて負けたのでは格好がつかないということだろうが、大学野球の結果までも、池田氏の売名に利用するあざとさには、恐れ入るしかない。

投稿者 Forum21 : 2006年07月01日 18:43

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