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2010年03月17日

2010-3 信濃町探偵団――創価学会最新動向

●埼玉で事実上の参院選出陣式

・2月3日付「聖教新聞」「大埼玉よ伝統輝け 名誉会長が和歌 原田会長が出席 請願の支部長会」「偉大なる 広布の請願 貫きて 大埼玉よ 伝統輝け」
 「『伝統の2月』を勝利で飾る前進の集いが2日、全国で開かれた。総埼玉の支部長会は、埼玉文化会館で。池田名誉会長は、埼玉の全同志に、祝福の和歌と万感のメッセージを贈った。そのなかで名誉会長は『時代は埼玉から動く。歴史は埼玉から変わる。埼玉が立てば、全学会が奮い立つ』と広布の要衝の地で戦う友を心から賞賛。そして『埼玉は私の手作りです。埼玉は日本一底力がある。埼玉には世界第一の人材の大連帯がある』と語り、埼玉の大躍進に強き期待を寄せた」

 ※民主党への追い風が止まる中で、公明党は今夏の参院選で候補の擁立を断念していた埼玉選挙区に現職の西田実仁参院議員を立候補させることを2月4日発表した。その2日前の同月2日、創価学会は埼玉組織の支部長会を開催。そこに池田氏が和歌とメッセージを贈り、必勝を檄した。
  前回、平成19年参院選に際して池田氏は、埼玉県日高市にある創価学会の研修道場にまで足を運び、創価学会をフランス議会の有害セクトのリストから外すように工作していた高野博師候補の必勝を命じた。だが結果は、候補を二人擁立した民主党の前に敗北した。民主党への追い風が止まる中で、今回は勝てるという判断で、急遽、撤退を中止し、再度、候補を擁立するということなのだろうが、池田氏とすれば、前回の敗北の雪辱戦。それだけに早くも入れ込んでいる。それにしても2日に埼玉で事実上の出陣式をやり、4日に候補の擁立を発表する。こうした動きを政教一体というのである。

●「ダイサク&カネコ」を喧伝

・2月4日付「聖教新聞」「ハワイ島に『池田大作・香峯子オハナ平和公園」「郡が1・26『池田大作の日』を宣言、国際アロハ文化賞も」
 ・2月20日付「聖教新聞」「アメリカ ニューヨークを望むパターソン市 ダイサク&カネコ・イケダ友好の森に平和の碑が除幕」
 「アメリカ・ニュージャージー州パターソン市の『ダイサク&カネコ・イケダ 平和友好の森』に、池田SGI会長の言葉を刻んだ記念の?猜刃造糧襌瓩?設置された」

 ※烏の鳴かぬ日はあっても、池田大作氏と香峯子夫人を宣揚しない日はないという雰囲気の「聖教新聞」。最近では香峯子夫人の池田大作氏との同格化というか一体化の宣伝が目立っている。ニューヨーク近郊には「ダイサク&カネコ・イケダ 平和友好の森」、ハワイには「池田大作・香峯子オハナ平和公園」なのだと。そういえばヨーロッパには「池田池」などという回文というか駄洒落のような池もあるそうだ。不況で苦しい家計をやりくりして財務に応じる学会員。どんな思いでこんな記事を読んでいるのだろうか。

●矢野絢也元公明党委員長「財界にっぽん」訴訟で実質勝訴

 雑誌「財界にっぽん」誌上で、創価学会と対立する人物や団体を誹謗する記事を書き続けている坂口義弘氏が、同誌の平成18年10月号に掲載した「矢野絢也に詐取疑惑が発覚�潤@同窓生怒りの激白『矢野は母校への寄付金を懐に入れた』」と題する記事について、矢野絢也元公明党委員長が、名誉を毀損されたとして損害賠償の支払いを求めていた訴訟で、2月19日、東京高等裁判所で矢野氏実質勝訴の和解が成立した。
 問題の記事は、「守銭奴とは、まさに矢野はんのことですわ」など関係者の話を交えて、矢野氏が出身校である大阪府立・山本高校のテニスコートの改修工事に際して、200万円を着服した疑惑があるなどと、矢野氏を誹謗中傷する内容だったことから、平成18年12月、矢野氏が同記事によって名誉を毀損されたとして、執筆者の坂口氏と発行元の株式会社財界にっぽんと川口雅三代表取締役を被告に1100損害賠償の支払いを求めて提訴していたもの。
 一審の東京地裁は平成21年8月、記事には真実相当性があるとして矢野氏の請求を退ける矢野氏敗訴の判決を言い渡していたが、東京高裁民事15部(藤村啓裁判長)は、一審判断と異なり記事の真実性の根拠が確定できないとして和解を勧告。控訴人(矢野氏)と被控訴人(坂口氏・財界にっぽん)が、「本件記事内容につき、裁判上真実性を確定できる根拠がないことを確認する」とした和解に応じ、2月19日に和解が成立した。
 この結果、矢野氏が200万円を詐取した疑いがあるなどとした記事の真実性が証明できないことが裁判上確定。矢野氏の事実上の勝訴となった。
 問題の記事と訴訟について創価学会は、東京地裁で矢野氏が敗訴した直後に「聖教新聞」(平成21年8月27日付)に、「矢野絢也元代議士が全面敗訴」「『寄付金搾取』との記事は真実 東京地裁」と題する記事を掲載。裁判でも記事の真実性が証明されたとして矢野氏を激しく批判したが、2月19日に東京高裁で「(記事の)真実性を確定できる根拠がないことを確認する」との和解が確定したことについては、ただの一行も報じていない。
 ちなみに一審被告・二審被控訴人の坂口氏と財界にっぽんの代理人は、創価学会の副会長である新堀富士夫弁護士をはじめとする4人の創価学会員弁護士が務めており、創価学会は記事の真実性の証明となる根拠がないことが裁判上確定した事実を熟知しているにもかかわらず、その事実を報じないという手前勝手なご都合主義の姿勢を続けている。
 和解条項は以下の通り。
1 控訴人(矢野絢也氏)及び被控訴人(株式会社財界にっぽん・坂口義弘氏)らは、本件記事内容につき、裁判上真実性を確定できる根拠がないことを確認する。(以下・略)

投稿者 Forum21 : 2010年03月17日 07:54

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