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2009年11月11日

2009-11 信濃町探偵団―創価学会最新動向

●衆院選惨敗受けて各地で人事

・10月27日付「聖教新聞」「東京 関西に新人事」
 「本陣の勝利城・東京と、不滅の常勝城・関西の新人事が、本部人事委員会の検討・決定を経て発表された。それによると、総東京総合長に谷川佳樹副会長が就任した。金沢総東京長、津田婦人部長と共に、新時代を開く大前進を開始する。
 そして、関西総合長には、正木正明理事長が就いた。また池田博正最高参与、梶岡誓参与、西口良三総主事、藤原武副総主事が誕生。西山関西長、山下婦人部長を支える重層的な布陣で、創立80周年の完勝へ出発する」
・10月17日付「聖教新聞」「創立80周年へ勝利の新布陣」「東京各区に広宣流布のリーダーが就任」「関西 広崎総兵庫長、田中総大阪 勝本総京都 田端総兵庫婦人部長」
 「学会創立80周年の明年へ、各地で広布勝利の新布陣!本部人事委員会で検討・決定した『総東京方面』と『関西方面』の新任人事が発表された」

 ※創価学会が先の衆院選の敗北を受けて、全国各地の組織の人事を改変している。創価学会創立80周年・池田大作氏の会長就任50周年にあたる来年夏の参院選の勝利に向けて、組織の建て直しを図るという狙いなのだろう。
  その中に注目される人事があった。本誌今号の特集記事で詳述している関西創価学会の最高人事である。多年にわたって関西創価学会に君臨、「関西のドン」などと呼ばれていた西口良三関西総合長と藤原武総関西長が退任し、その後任として池田氏の長男である池田博正副理事長と正木理事長が関西の最高参与と総合長を務めるのだという。
  危機の時は関西から巻き返しを図る。池田大作氏の常套手段だったが、世襲を視野に入れたこの人事、果たして吉と出るのか凶と出るのか。
  これ以後、北海道や東北、関東、東海、信越、四国、九州など各方面組織の人事が相次いで発表されている。

●世襲の布石・池田ファミリーを大宣揚

・10月7日付「聖教新聞」「池田総合未来本部長の随筆集」「『正義の道』が発刊」
 「総合未来部長の池田副理事長の随筆集『正義の道』が発刊された。これは『青春の道――私の若き日の記録』に続くもの。『高校新報』に掲載された同副理事長の随筆が収録されている。さらに、高等部・中等部の代表に同副理事長が講義した『未来部教学研修』の要旨なども収められている。
 未来部時代の体験や、若き日から池田名誉会長の名代として世界を舞台に奔走したエピソードを通して、師に続く正義の道を歩みゆく全未来部員にエールを送る。鳳書院刊。1200円」
・10月12日付「聖教新聞」「中国天津市文化広播影視局から名誉会長夫妻の像 周総理との会見35周年 中国建国60周年を記念」
 「本年は、池田名誉会長と中国の周恩来総理の会見35周年、中国の建国60周年。この佳節を記念し、周総理夫妻ゆかりの天津市の文化広播影視局(元・天津市文化局)から『名誉会長夫妻の像』が贈られた。贈呈式は10日、同局の金永偉副局長一行が来日し、インドネシア大学名誉哲学・平和博士号の授与式に引き続いて、東京・八王子市の創価大学記念講堂で晴れやかに行われた。
 会場の舞台中央に慎重に運ばれた巨大な箱(高さ2・5m、横幅2・6m、奥行き1・2m)。式典参加者の熱い視線が集まる。池田名誉会長夫妻、金副局長、天津泥人張彩塑工作室の傳長聖主任が除幕すると、名誉会長夫妻の等身大の立像が現れた。湧き上がった感動の大拍手が嵐のように轟く」
・10月18日付「聖教新聞」「イタリアの文化団体がSGI会長夫人に人権賞 偉大な男性の側には偉大な女性 池田会長とともに世界平和に貢献」
 「顕彰状には、次のように記されていた。『池田香峯子夫人は、人権を宣揚するとともに、世界平和に尽くすSGIの諸活動に献身し、夫である池田SGI会長を支えることを通じて、192カ国・地域に日蓮大聖人の仏法を弘めました。偉大な男性の側には、常に偉大な女性がいることを讃えて、授与いたします」

 ※この度、大阪の最高参与に就任した池田博正副理事長が、総合未来本部長として、高校生の学会員を対象とする機関紙「高校新報」に掲載した随筆を、出版したのだという。これは前著「青春の道」に次ぐ二冊目の随筆集となる。会長でも理事長でもない副理事長が、あるいは組織の一部局担当者に過ぎない総合未来部長が、随筆集を出すなどとは異例のこと。池田ファミリーあるいは池田大作氏の後継者でなければできない芸当だろう。
  池田夫妻の塑像の序幕に、感動の大拍手が湧き上がったのだという。「聖教新聞」掲載の塑像写真を見る限り、あまり似ていないようにも見えるが、まさに創価学会が池田氏とそのファミリーのためにあることを象徴するような事実だ。

投稿者 Forum21 : 2009年11月11日 21:22

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