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2008年02月01日

2008-2-15 信濃町探偵団―創価学会最新動向

●SGIの日記念提言と迎合するマスコミ

・2月1日付「聖教新聞」「SGI会長の1・26記念提言 ジャパン・タイムズ紙が紹介」
 「日本を代表する英字紙『ジャパン・タイムズ』の1月31日付に、池田SGI会長の論考が掲載された。これは先ごろ発表された1・26『SGIの日』記念提言から、『北極の非核地帯化』に焦点をあてて論じたもの」

 ※創価学会が「SGIの日」としている1月26日に、池田氏が記念提言を発表するのは毎年恒例のこと。かつて池田大作氏の著作物を代作する「特別書籍」という部署の責任者を務めた原島嵩元創価学会教学部長は、池田氏の著作物のほとんどは、この「大作の代作グループ」が作成したものであると証言している。例年の記念提言もおそらくはそうしたスタッフが作成しているのだろう。

  その提言が発表されたことを、「毎日新聞」や「産経新聞」をはじめとする全国紙や地方紙は、ベタ記事扱いではあるものの今年も報じている。今年の提言の内容は「宗教のヒューマナイゼーション」の尊重や「北極の非核化」などだそうだが、「宗教のヒューマナイゼーション」とは、宗教が人間を奴隷化し、教祖などに隷属化させる働きに対するアンチテーゼでもある。創価学会は「聖教新聞」の首脳座談会記事で、創価学会から造反・脱会すると「無間地獄に堕ちる」と強調するなど、学会員を宗教的な脅し文句で呪縛し、事実上、隷属化させている。その創価学会の「永遠の指導者」が、「宗教のヒューマナイゼーション」を主張するとは片腹痛い。いや、ひょっとすると提言の内容は、こうした概念を理解などしていないと推される池田大作氏に対する「大作の代作グループ」の密かな反抗、あるいは皮肉か。

●自・公連立と石原都政

・1月12日付「公明新聞」「都本部賀詞交歓会の来賓あいさつ(要旨)」
1、伊吹文明・自民党幹事長
 公明党と自民党は連立を組んで9年目に入りました。公明党は、自民党が気付かないような、生活を大切にし、弱い立場の人のことを考える視点を政府の施策へ反映させていただき、親しき仲にも礼儀ありで、両党でしっかりと政策を論じ合って、ここまでやってきました。(中略)本年も公明党ともに、つじつまの合った国民のための政治をやっていくことをお誓いします。
2、石原慎太郎・東京都知事
 地球温暖化など環境の問題は深刻で、北極の氷がこのままでいくと、あと18、19年すると、なくなるという。特に、私たち政治をやっている人間が、目の前に見えている人間だけでなく、そろそろ本気で20年、25年先の子孫のための責任をどう果たすかを考えなければなりません。
 東京は日本の心臓部です。与党の皆さんと力を合わせて、(環境対策の)いい事例を示して、日本をいい意味で引っ張っていく努力をしていきたい。
 特に公明党の皆さんはなかなか勉強家で小さいこと、大きいこと、新しいことをいつも提供してくださり、議会で本当に多としています。力を合わせて今年も頑張りますのでよろしくお願いします。

 ※公明党東京都本部の賀詞交歓会に出席した伊吹文明自民党幹事長と石原東京都知事は、ともに公明党を礼賛し、今後も連携していくことを強調した。本誌でたびたび紹介しているように、かつて石原都知事は「池田大作嫌い」の反創価学会政治家の中核的存在として知られていた。また伊吹幹事長も自民党の調査局長時代には、国会で創価学会問題を質すための調査に腐心するなどしていた。だが、いまは両者とも公明党に媚びる体たらく。
  公明党都本部の賀詞交歓会には、他にも例年同様、岡村正日本商工連盟会長や古賀伸明連合会長などが出席、公明党への期待を述べているが、公明党そして創価学会の政治的野望や思惑に眼をつぶることの責任は決して小さくない。

●勲章・顕彰

・1月22日付「聖教新聞」「台湾社会の発展を担う新時代の最高学府雲林科技大学が授与池田SGI会長に『名誉管理学博士号』」

・1月27日付「聖教新聞」「フィリピン国立ラグナ工科大学 池田SGI会長に名誉人文学博士号 第1号の名誉学位」

・1月29日付「聖教新聞」「SGI会長に大国インドから特別顕彰」「国際平和非暴力センターと有力新聞社『ラジャスタン・パトリカ』」

・2月1日付「聖教新聞」「ロシア国家が叙勲を決定 池田SGI会長に友好勲章」「プーチン大統領令を発布 露日交流に多大な貢献」

 ※勲章や名誉学位など、顕彰の数を誇ることで権威・カリスマの強化を図る創価学会と池田大作氏。本来、世俗の権威とは一線を画する宗教指導者の権威とは何かを考えるためのサンプルとしては格好の材料と言えるだろう。

投稿者 Forum21 : 2008年02月01日 20:15

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