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2010年02月01日

2010-2 信濃町探偵団――創価学会最新動向

●「勝利」の檄と芸術部とスポーツ部賞賛

・1月18日付「聖教新聞」「新時代第36回本部幹部会 全国婦人部グループ長大会 名誉会長のスピーチ」「人生は劇!仏法は勝負!断じて戦い勝つ自分たれ」
 「戸田先生は、よく言われた。『断じて、戦い勝つ自分たれ! 戦い勝創価学会たれ! 大勝利のために、前進、前進の創価学会たれ!』人生は戦いである。戦い勝つ人は幸福だ。晴れ晴れとして、朗らかだ。ゆえに、この一年も、断じて戦い勝つ、一人一人であってください!(中略)そして、広宣流布の達成のため、『一千万の鉄の団結の創価学会』でいこう!」(本部幹部会での池田大作名誉会長スピーチ)

 ※昨夏の衆院選で大惨敗した創価学会・公明党は、3年前の参院選でも敗北している。今年7月に予定されている参院選では、目標である「広宣流布の一千万」すなわち公明党比例区1000万票の獲得を目指して戦い、断じて勝とうということなのだろう。そしてそのためには、浮動票を獲得する必要がある。広告塔である芸術部、そしてスポーツ部に頑張れということなのだろう。池田氏は次のように発言する。

 「花の芸術部の皆さん、いつもありがとう! 今年も、よろしくお願いします! 聖教の拡大も、折伏も、本当にご苦労さま! 信心においても、わが舞台でも、芸術部は頑張っている。見事な栄冠を飾っている。本当におめでとう! 一人一人の活躍を、私は心から讃えたい。(中略)芸術部が立てば、十人力、百人力、いな、それ以上である。芸術部の皆さんが、懸命に頑張っているおかげで、学会は一段と伸びている。(中略)芸術部は、偉大な創価の妙音菩薩である。芸術部の栄光輝く一年にと、私達は皆で祈りたい」
 「スポーツ部の健闘、本当にうれしい! 立ち方がスッとしていて立派だね! 真剣勝負の青年は、美しい。挑戦の汗は高貴だ。野球の皆さん! サッカーの皆さん! アメリカンフットボールの皆さん!ほかにも、さまざまな競技で日本一、世界一の活躍、おめでとう!(中略)また、創価大学陸上部の皆さん! 箱根駅伝、本当によく頑張りました! これからも『負けじ魂』の力走を祈っています」

 ※今回の本部幹部会にも、芸術部・スポーツ部の代表として、久本雅美や岸本加世子、柴田理恵、山本リンダ、山田花子などが出席している姿が、「聖教新聞」掲載の写真によって確認できる。


●自民党大会と公明党賀詞交換会

・1月25日付「公明新聞」「国民の求めに全力で応える時代をつくる」
 「公明党の山口那津男代表は24日、都内のホテルで開かれた第77回自民党大会に来賓として出席し、あいさつした。
 この中で山口代表は、連立政権10年を振り返りながら『政治決断の重み、政策実現へのさまざまな技術と経験を教えていただいた。その中でわが党の役割を果たすことができた』と強調。
 その上で、『野党になり、お互い党の再生、再建をかけて新たな出発をした』と述べるとともに、自民党歌にある『一人の幸福 皆の幸福』の一節に触れ『同感だ。政党だから、政策の違いも出てくると思うが、国民の求めるところをめざし、全力で応えていく時代をともにつくり上げよう』と述べた」

 ※昨年夏の衆院選挙の惨敗によって自公連立政権は崩壊。以後、公明党は自民党との選挙協力を手控えたのをはじめ、鳩山政権が提出した第二次補正予算にも賛成するなど、民主党に擦り寄る姿勢を見せている。だが自民党の党大会に出席した公明党の山口代表は、自民党に秋波を送った。鳩山首相と小沢幹事長の政治と金の問題で民主党の支持率が下がる中での八方美人的対応。コウモリ政党の面目躍如というところか。

・1月9日付「公明新聞」「党都本部が賀詞交換会」
 「公明党東京都本部(高木陽介代表=衆院議員)の新春賀詞交歓会が8日、都内で盛大に開かれ、公明党の山口那津男代表、浜四津敏子代表代行らと、石原慎太郎・東京都知事をはじめ、政界、経済・労働界などから多数の来賓が出席した」
 「来賓あいさつ(要旨)石原都知事 首相の献金問題は理不尽
 鳩山内閣が発足して3カ月がたつ。長く続いてきた中央の官僚支配をぶっ壊すというのは結構なことです。しかし役人には役人の経験や知識もある。これを全部聞かずに、果たして官僚機構そのものを変えることができるのかどうか。
 戦後、首相や(与党の)幹事長が、膨大で不透明なお金の問題を抱え、無事に済んだ例はありません。母親がお金持ちなのは結構だが、小さな会社の社長が、事業が不振で両親の貯金をもらって黙っていた、これは脱税でしょう。国民から見ると理不尽な話です。
 東京は日本の心臓部、頭脳部です。民主も自民も興奮しているが、公明党は冷静です。難しい時代だが、東京は冷静になって、日本のために頑張ります」

 ※創価学会嫌いで知られていた石原都知事だが、都知事当選以来、公明党都本部の賀詞交換会に参加していることは本誌既報の通り。今年も「公明党は冷静」などと公明党を持ち上げる挨拶をした。オリンピック招致や新銀行・東京に象徴される石原都政の失政を支えてきたのは公明党。都本部賀詞交換会で挨拶するくらい安いものなのだろう。

●今年も続く池田夫妻礼賛

・1月12日付「聖教新聞」「アメリカ アトランタ市からSGI会長夫妻に名誉市民証」「夫妻こそ『人権の師匠』 1・2を『ダイサク・カネコ・イケダの日』に」
 「アメリカ・ジョージア州のアトランタ市から、池田SGI会長の誕生日である1月2日を記念して、SGI会長と香峯子夫人に同市の『名誉市民証』が送られた。さらに、SGI会長夫妻を『人権の師匠』と讃え、本年の1月2日を『ダイサク・カネコ・イケダの日』とする同市の宣言書が届けられた。これらの顕彰は、地球規模の平和行動に尽力してきた夫妻の献身を讃えたものである」
・1月13日付「聖教新聞」「西安外事学院が決定 池田名誉会長に名誉教授称号」「香峯子夫人に図書館『名誉館長』」
・1月17日付「聖教新聞」「『SGI発足の地』が35周年を盛大に慶祝 グアム準州『1・26』を世界平和の日に」「州議会はSGI会長夫妻を顕彰」
・1月23日付「聖教新聞」「グアムにSGIの記念碑が序幕」「『池田大作・香峯子平和 パビリオン』も建設」
 「SGI結成の舞台となったグアムの国際貿易センター。この前に広がる公園に、結成35周年を慶祝する『SGI発足記念碑』が完成した。さらに、SGI会長夫妻の平和への貢献を讃える『池田大作・香峯子 平和パビリオン』の建設も決まった」
・1月29日付「聖教新聞」「ハワイ州下院議会 池田SGI会長夫妻を『アロハと平和の大使』に」
・1月31日付「聖教新聞」「ハワイの美しき楽園カウアイ島 SGI会長夫妻を名誉郡民に」「ハワイ初訪問から50周年を慶祝」

 ※今年に入ってからも池田大作・香峯子夫妻に対するさまざまな顕彰報道が続いている。実質、池田教である創価学会においては、池田大作氏を宣揚することでしか組織の求心力を維持できない。そしてポスト池田大作体制を睨んでの夫人の宣揚だが、多くの学会員はもはや池田夫妻の宣揚に飽いている。知らぬは当人とその取り巻きだけということか。

投稿者 Forum21 : 2010年02月01日 07:50

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