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2009年06月14日

2009-6 信濃町探偵団―創価学会最新動向

●選挙に向けてなりふり構わず公明の政策を礼賛

・5月28日付「聖教新聞」「座談会 新時代を勝ち進め」「公明が中心で推進した定額給付金 高速道路値下げが好評」
 「金沢(総東京長)先日行われた、NHKの世論調査によると、内閣支持率は35%。2カ月連続で上昇した。
 佐藤(青年部長)読売新聞も今月上旬、世論調査を実施。『内閣を支持する理由では「政策に期待できる」が25%(前回19%)に増えたのが目立つ』と報道していた。
 原田(会長)著名な財界人が分析していた。『民主党の小沢氏の事件以上に、政府の定額給付金が歓迎された結果だろう。大型連休中の高速道路の状況を見ても、やはり政策が効果をあげていると、国民が実感し始めたのが大きいと思う』と語っていた。
 津田(総東京婦人部長)『定額給付金』と『高速道路料金の値下げ』といえば、私達の支持する公明党が推進し、実現したものです。『子育て特別応援手当』とあわせて『春を呼ぶ3点セット』として実施されました。―中略―
 金沢 公明党の実績といえば『子育て支援政策』も有名だ。『安心して子どもを産み、育てられる社会』を築くために、他党に先駆けて取り組んできた。
 津田 たとえば『児童手当』これは1969年、都議会公明党の強い主張を受け、東京都が独自に創設したことからスタート。72年には国の制度になったものです。
 熊沢(女子部長)?狹豕?発?瓩如∩換颪謀験?していった。都議会公明党には、こうした実績が数多くありますね」

 ※7月12日投開票の東京都議会議員選挙が迫ってきた。本誌の特集記事でも紹介したように、すでに創価学会は本年2月から都議選に向けて熾烈な選挙闘争に突入している。その創価学会の最高幹部らが、しきりに公明党の実績を礼賛している。5月28日付「聖教新聞」掲載の座談会記事では、公明党が推進した「定額給付金」や「高速道路値下げ」が好評だと強調。また「子育て支援政策」も公明党が進めたものだと喧伝。内閣支持率も回復しているとする。
  格差に不況で塗炭の苦しみを味わっている庶民にとって金がもらえることは歓迎すべきこと。それでも一過性の「定額給付金」でばらまくより、医療・介護ともっと使うべきところがあるのではとの声が高かったのも事実。
  そもそも今日のようなお粗末な医療・介護・福祉の実態を招いたのは自公政権であり、公明党の責任である。いったい後期高齢者医療制度を強行採決し、「100年安心年金プラン」などとほざいていたのはどこのどいつか。
  そうした事実を等閑視し、バラマキの撒き餌さながらに「定額給付金」や「高速道路料金の値下げ」をアピールし、公明党を礼賛する創価学会幹部の厚顔無恥さには呆れる他ない。宗教的呪縛で学会員を公明党支援に駆り立てるとともに、国政や国民生活にかかわる本質的な議論をこうした姑息な議論ですり替えていく。つくづく罪深い団体である。

●東京都議選に向けて檄

・5月12日付「聖教新聞」「池田先生と東京・世田谷区」「最前線から波動を起こせ」

・5月22日付「聖教新聞」「池田先生と東京・足立区」「勝利を決する大東京の勇者」
 「名誉会長は、折々に語ってきた。『どこか一箇所が勝てば、全部が勝ち続いていく要。それが足立だ』一人立つ足立。東京と全国をリードしゆく広布の勇者である」

・5月30日付「聖教新聞」「池田先生と東京・練馬区」「『名馬、千里を行く』ごとく」
 「練馬は馬を練り、名馬を育てた天地。ある時、(池田名誉会長は)練馬の使命を語っている。『どこかで苦戦していると聞けば、すぐに駆けつける。それが学会精神だ』勝利の決定打を放つためなら、千里を行く。それが『練馬』だ!」

 ※東京都議選の前に創価学会は、必ず「聖教新聞」紙上に、公明党候補が立つ地域組織と、池田氏との深い縁を強調する記事を掲載する。その基調は、一貫して「勝て」「負けるな」というものである。負ければ「池田先生に申し訳ない」と思わせることで必死に会員を選挙闘争に駆り立てるのだ。今回も公明党候補の最重点区である目黒区(政務調査費の不正使用問題で公明党区議団が全員辞職するという醜態を晒した選挙区)をはじめ、重点区の創価学会組織と池田氏との関係が強調されている。こうして住民自治・地方自治の本旨とはかけはなれた宗教的呪縛によって、東京都議選は蹂躙されていくのである。

●相変わらずの池田大作・香峯子礼賛
・5月3日付「聖教新聞」「5・3記念特集 上」「五大州から254の知性の勲章=池田SGI会長の偉大な人格を証明 モスクワ大学総長」「人類に指標を与えた 世界中に広がる池田研究所」

・同日付「聖教新聞」「アメリカ2つの女性団体」「SGI会長夫人を?猜刃造離劵蹈ぅ齶瓩半淹拭?
 「アメリカの『全米女性機構ニューヨーク事務所』と『芸術のための全米女性会議』から、池田香峯子SGI会長夫人への顕彰状の授与式はニューヨーク文化会館で行われ、地元の代表800人が出席した」
 「全米女性機構ニューヨーク事務所のマルシア・パパス所長は、平和と万人の幸福のため人生を捧げてきた香峯子夫人を賞賛。『どんな状況でも、決して負けることのない、「微笑みの女王」「平和のヒロイン」である香峯子夫人の業績を顕彰します!』と、証書を高らかに読み上げた」

・5月10日付「聖教新聞」「南米ボリビアのサンハビエル市がSGI会長夫妻に最高賓客賞」「南米ボリビア・サンタクルス州のサンハビエル市から池田SGI会長夫妻に東洋人初の『最高賓客賞』が贈られた。授与式は4月22日、同市で行われたボリビアSGIと同市議会の共催による『香峯子抄』のセミナーの席上、盛大に行われた」

・5月20日付「聖教新聞」「SGI会長に世界五大州から255の名誉学術称号」 「英国屈指の名門、北アイルランドのクイーンズ大学ベルファストから18日、池田SGI会長に名誉博士号が授与され、世界五大州の大学・学術機関から贈られた名誉学術称号が『255』になった。ここでは、SGI会長への名誉学術称号の一覧とともに、『世界一の壮挙』を讃える識者の声を紹介する」

  ※学会員を選挙闘争へと駆り立てる創価学会の総帥は偉大でなければならない。ということで、世界各地の大学や学術機関から名誉学術称号が贈られているとの宣伝と演出が繰り返される。
  いったい池田氏が255個の名誉学術称号をもらったからといって、それが日本の国民生活に何の関係があろうか。そもそも学会員にとってさえもどうでもいい話ではないか。池田氏が200賞を獲得した、あるいは250賞を獲得したからといって一人の学会員の生活苦が救済されるのか。冷静に考えれば分かるはずである。
  不況と生活苦の中、馬車馬のように選挙闘争に使役される学会員。まさに「一将功成って万骨枯る」である。

投稿者 Forum21 : 2009年06月14日 19:26

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