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2009年03月01日

2009-3 信濃町探偵団―創価学会最新動向

●礼賛・礼賛また礼賛……進む池田夫婦の神格化

・2月1日付「聖教新聞」「韓国 利川市が池田SGI会長夫妻に名誉市民証」「趙市長 韓日友好と共生社会への貢献 市民が尊敬する平和の指導者」
 「韓国・京畿道の利川市から、池田SGI会長夫妻に『名誉市民』の称号が贈られた。韓日友好と世界平和、共生社会への貢献を讃えるもの。(中略)2007年4月には、同市内に韓国SGI初の墓地公園となる『平和公園』が開園」

・2月4日付「聖教新聞」「米連邦下院議会 池田SGI会長に顕彰状 キング博士の生誕日を記念し授与式 『平和と正義の使者』讃え」
 「アメリカ連邦下院議会の議会顕彰(発議者ハンク・ジョンソン連邦下院議員)が、池田SGI会長に贈られた。SGI会長を『平和と正義の使者』と讃えている(中略)連邦議会議事堂内にあるジョンソン議員のオフィスで開催された授与式には、アメリカSGIのナガシマ理事長、ハサン壮年部長らが出席。また、来賓としてジャズ演奏家のハンコック夫妻、米・モアハウス大学キング国際チャペルのカーター所長らが参加した」

・2月7日付「聖教新聞」「中国 綿陽市博物館から池田名誉会長に感謝状」「証書 先生は私達の偉大な恩人 深き縁こそ中日友好の証」

・2月15日付「聖教新聞」「アメリカ合衆国の発祥の地から6度目の栄誉 フィラデルフィア市から顕彰 証書 池田博士は“平和の大使”その指導力を世界が尊敬」

・2月16日付「聖教新聞」「タイ王国文化省宗教局が顕彰 SGI会長は良き市民の模範と」
 「タイの文化省宗教局が池田SGI会長を『良き市民の模範』として顕彰した」

・2月23日付「聖教新聞」「台湾から相次ぐSGI会長への顕彰 太平市 桃園市が教育貢献を賞賛」「太平市長 池田先生は『平和の価値』『人生の智慧』を教える」
 「台湾の行政・教育機関をはじめ各界から、池田SGI会長への顕彰が相次いでいる。台中県太平市と桃園県桃園市からは、このほど、卓越した教育への貢献を讃え、感謝状が贈られた」

・2月24日付「聖教新聞」「創価の三代の師弟を世界が賛嘆」「アメリカ カリフォルニア州ロサンゼルス郡 ◎1・26『SGIの日』に寄せて◎ “平和と正義の模範”と顕彰状」
 「SGIの輝く師弟を賛嘆!アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルス郡から、創価学会の牧口常三郎初代会長、戸田城聖第2代会長、第3代の池田SGI会長に、顕彰状が贈られた」

・2月25日付「聖教新聞」「マレーシア公開大学が池田SGI会長に名誉人文博士号」「首相夫人(総長)が来日し授与」
 「マレーシアの誇る通信教育の名門学府『マレーシア公開大学』から24日、創価大学創立者の池田SGI会長に、外国人初となる『名誉人文博士号』が授与された。これは、『教育の力』で世界の平和と人類の幸福を促進する業績を讃えたものである。授与式は東京・千駄ヶ谷の創価国際友好会館で、各部代表者会議に続いて行われ、マレーシア公開大学の総長であるジーン・アブドゥラ首相夫人、アヌワール・アリ学長夫妻、マンソール・ファジル上級副学長、マレーシアのモハメッド・ラジィ駐日大使らが出席。総長からSGI会長に名誉学位記が授与された」

・2月27日付「聖教新聞」「SGI会長の行くところ平和が生まれる アメリカ カリフォルニア州ローズミード市 市長池田会長夫妻に顕彰状」「香峯子夫人は言葉の力で真の幸福を探求」
 「『師弟の道』『平和の道』を歩む池田SGI会長夫妻に、世界から相次ぐ賞賛――アメリカ・カリフォルニア州ローズミード市のジョン・トラン市長から、SGI会長夫妻の世界的な平和・文化・教育への貢献を讃え、顕彰状が贈られた。
 また、香峯子夫人の誕生日である2月27日を祝賀し、メッセージが寄せられた」

 ※ひたすら続けられる池田大作氏と香峯子夫人の礼賛と宣揚。二人が死去すれば、膨大な労力を費やして獲得した名誉も水泡に帰す。他に売り物がないところが、創価学会のつらいところだ。

●“香峯子蘭”を大喧伝

・2月23日付「聖教新聞」「座談会 新時代を勝ち進め「名誉会長夫人に各国から顕彰 “時代が鑑とすべき温かさと強さ”韓国 “人間主義のために尽力する女性”ブラジル」
 「金沢(総東京長)シンガポールからも先月、嬉しいニュースが届きました。シンガポール国立植物園が新たに“香峯子蘭”を培養し、明年の開花を目指しているということです。
 熊沢(女子部長)それも『1万本』です。美しく咲き開いた庭園を想像するだけで、胸が躍りますね。(中略)
 正木(理事長)シンガポールでは、国賓などが訪問した折に、国花である蘭の新種に、その名を冠して贈る伝統がある。イギリスのサッチャー首相、南アフリカのマンデラ大統領、各国の大統領夫人などに贈られてきました。
 津田(総東京婦人部長)シンガポール国家公園局の陳偉興局長が、こう讃えています。
 『“香峯子蘭”は、偉大な美徳を備えた女性の名を冠しています。この花を見る多くの人々が、香峯子夫人の善の心に感嘆し、学び、自らの模範とすることでしょう!』」

 ※北朝鮮には金日成花とか金正日花があるそうだが、なにをかいわんやである。

●相変わらずのガンジー・キング・イケダ展

・2月20日付「聖教新聞」「南米最大の都市 ブラジル サンパウロでガンジー・キング・イケダ展」「荘厳な市庁舎で開幕 各界の来賓150人が祝福」
 「アメリカのハウスモア大学キング国際チャペルが主催する『ガンジー・キング・イケダ――平和建設の遺産』展が今月2日、『南米最大の都市』ブラジル・サンパウロで開幕し、多くの市民が鑑賞に訪れている」
 「(2日、サンパウロ市庁舎で行われた)開幕式では、同展を共催した市緑地環境局のエドアルド・ジョルジェ局長の声が荘厳な市庁舎本館ホールに力強く響いた。『池田大作博士は、牧口初代会長から“教育と人材育成の精神”を受け継がれました。平和を建設するために、世界中の指導者との対話を精力的に重ねてこられました。マハトマ・ガンジーとキング博士から始まった「平和と人権の潮流」は、池田博士によって全世界に広がっているのです!』」

 ※日本人としてガンジーとキング牧師に申し訳ない。

●迎合するマスコミ

・2月7日付「聖教新聞」「山陰中央新報社から名誉会長に感謝状」
 「山陰中央新報社から、池田名誉会長に『感謝状』が贈られた。授与は6日、松江市内で行われ、同社の山根常正代表取締役社長らが出席。山根社長から、聖教新聞社の原田代表理事に感謝状が託された。
 名誉会長は、これまで『山陰中央新報』に写真紀行『地球の詩』を連載。さらに特別寄稿『山陰は「日本のふるさと」』等を寄せている。今回の感謝状は、これらをはじめとする、名誉会長の広範な執筆活動を通じた活字文化興隆への貢献を讃えるものである。
 感謝状には、次のように記されている。『(名誉会長は)生命尊厳の人間主義と世界平和を希求する崇高な精神と行動により、人々に大きな感動と共鳴を広げてこられました』」

 ※不況の中、広告や購読を欲して新聞やテレビ・ラジオなどのマスコミが、創価学会に迎合している事実を本誌はたびたび指摘してきた。今回は、池田氏の寄稿や紀行文を掲載していた「山陰中央新報」が池田氏に「活字文化興隆への貢献を讃え」て「感謝状」を贈ったことが「聖教新聞」で報じられている。次に紹介する書店商業組合の池田氏への「感謝状」も「活字文化への貢献」。どうやら当面、日本国内でマスコミや書店商業組合から池田氏へ「感謝状」が贈られる場合、「活字文化への貢献」が名目・理由となりそうだ。

●また書店商業組合から感謝状、
 書店の「貢献賞」も

・2月13日付「聖教新聞」「宮脇書店から池田名誉会長に『文字・活字文化に対する貢献賞』
 「2・11『戸田第2代会長生誕日』を記念し『宮脇書店』(総本店=高松市)から池田名誉会長に『活字・文字文化に対する貢献賞』が贈られた」

・2月21日付「聖教新聞」「宮崎県書店商業組合から池田名誉会長に感謝状」「活字文化への功績を讃えて」
 「宮崎県書店商業組合から池田名誉会長に、活字文化の振興に対する第1号の『感謝状』が贈られた。これは、3・16『広宣流布記念の日』51周年を祝賀し、同組合の総意で授与を決定したもの。(中略)贈呈式は20日、宮崎平和会館で行われ、同組合の田中隆次理事長から、代理の田村九州長に感謝状が手渡された。感謝状には次のように記されている。
 『世界の識者との対談集をはじめ、多岐に亘る著作活動を通し深き人間主義の哲学を全世界に広められたことは、人類史にかつてない壮挙であります』」

 ※本誌の昨年10月号では、京都市の書店商業組合が、池田氏に「活字文化への貢献」を理由に「感謝状」を贈ったことに対して、組合員から批判や不信の声があがっていることを紹介したが、今度は宮崎県の書店商業組合が「感謝状」を贈ったのだという。また高松市にある宮脇書店がやはり「文字・活字文化に対する貢献賞」を贈ったとのこと。
  不況により書籍の売り上げが落ちているいま、全国各地の書店商業組合からも、今後、同様の「感謝状」や「貢献賞」が贈られる可能性は高い。宮崎県書店商業組合からの感謝状は第1号だというが、第2号は誰に贈られるのか、注目したい。

投稿者 Forum21 : 2009年03月01日 20:37

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