« 2008-4 特集/竹入バッシング訴訟・公明党敗訴が示すもの | メイン | 2008-4 目次 »

2008年04月03日

2008-4 信濃町探偵団―創価学会最新動向

●佐藤栄作元首相との関係を誇示

・3月14日付「聖教新聞」「『新・人間革命』人間外交の章を読んで 佐藤栄作総理の子息佐藤信二氏が語る」「池田会長昭和41年、総理の別邸へ 父から『きょうは大事な方が来る』と言われました」
 「現在、本紙に連載中の小説『新・人間革命』の『人間外交』の章。故・佐藤栄作総理との思い出が綴られている。これに対し、佐藤総理の子息である佐藤信二氏から所感が寄せられた。
 『新・人間革命』に、父・栄作と母のことを書いていただき、感謝の思いに堪えません。―中略―
 1974年(昭和49年)12月、父がノーベル平和賞を受賞し、池田会長にご挨拶にうかがったことも、近頃まで存じませんでした。―中略―
 また66年(同41年)、池田会長が鎌倉の別邸を訪ねてくださった日の、父の様子を覚えています。父から『きょうは大事な方が来るから、早く帰りなさい』と言われ、私は別邸を出てしまったのでした。
 それが池田会長とわかっていれば、私も別邸にとどまっていたのですが…。思い起こしても残念でなりません。―中略―
 小説の挿絵にもあるように、後年、池田会長は、父と母の『夫婦桜』を、八王子の東京牧口記念会館の庭園に植樹してくださいました。池田会長の真心のご配慮に、一族を代表して、深く御礼申し上げます」

 ※佐藤栄作元総理の長男である佐藤信二氏が、池田氏が書いているとされる小説『新・人間革命』において、池田氏と佐藤元首相の会談の場面が描かれたことに、謝辞の所感を寄せたとのだという。周知のように昭和44年暮れに明らかになった創価学会・公明党による言論出版妨害事件は、国会でも取り上げられ、池田大作氏の国会証人喚問が取り沙汰されたが、佐藤首相は一貫して創価学会を擁護した。その背景には、こうした佐藤元首相と池田氏との深い関係があったということだろう。
  それにしてもガソリン税暫定税率問題で、自公連立政権が窮地に立っているいま、あらためて佐藤元首相との関係を誇示した池田氏ならびに創価学会の意図は那辺にあるのか。政局が緊迫する中で、自民党総裁だった佐藤首相との関係を誇示したことの意味が注目される。

●池田夫妻の宣揚続く

・3月14日付「聖教新聞」「南米ブラジルの文学団体がSGI会長を在外会員第1号に」「香峯子夫人に特別顕彰 女性の模範の貢献を讃え」
 「南米ブラジルの文学団体が池田SGI会長夫妻を顕彰。『アラグアリ文学芸術アカデミー』からSGI会長に、第1号となる『在外会員証』が贈られた。香峯子夫人には、『特別賞讃顕彰』が贈呈された。―中略―
 アケガワ書記長が『3月8日の「国際婦人デー」にちなんで、社会に多大な貢献をされている池田香峯子夫人に顕彰を贈らせていただきます。香峯子夫人は、世界の女性の偉大な模範です!』と語った」

・3月28日付「聖教新聞」「『革命の原点』の地に立つ 創立70周年の名門学府 中国延安大学が決定 名誉会長夫妻を『終身教授』に」
 「中国革命の原点の地に立つ名門学府『延安大学』が、池田名誉会長夫妻に『終身教授』の称号を授与することを、このほど決定した。―中略―
 これには、名誉会長夫妻への授与決定の理由が記されている。『ご夫妻は、世界に名だたる学者であり、著名な社会活動家であられます。学術に対する造詣も深く、中日友好のために長年にわたり尽力され、格別なご貢献をなされました』」

・3月29日付「聖教新聞」「アメリカ・ジョージア州が池田SGI会長夫妻を名誉州民に」
 「世界から560番目の『名誉市民』の栄誉!アメリカ南部のジョージア州から、池田SGI会長と香峯子夫人に『名誉州民』称号が贈られた。同州は、名作『風と共に去りぬ』の舞台。公民権運動の指導者・キング博士の故郷として、『正義と人間的尊厳の崇高なる発祥地』との誇り高き天地である。―中略―
 「SGI会長夫妻とSGIの功績を顕彰する決議文には)『若き日より、仏法人間主義の哲理に根ざした非暴力による社会変革運動を推進』とSGI会長を讃え、香峯子夫人もまた『池田博士とともに、人格形成の哲学や平和のための社会活動を進めてきた』と賞讃されている」

・4月1日付「聖教新聞」「中国 嘉応学院が授与 池田名誉会長夫妻に名誉教授」「人類を対話で結ぶ平和の建設者と世界から尊敬される女性の模範に」
 「中国・広東省の梅州市にある総合大学『嘉応学院』から、創価大学創立者の池田名誉会長、香峯子夫人にそれぞれ『名誉教授』称号が贈られた。これは、平和・文化・教育の発展と日中友好への多大な貢献を讃えたもの。―中略―
 学長は、名誉会長を『日本で最も早く中日国交正常化を提唱された民間人』と、その両国友好への業績を高く賞讃。名誉会長とともに世界平和のために尽力してきた、香峯子夫人を『女性の模範』と最大に讃えた」
 「(程学長の授与の辞)また池田香峯子夫人は、世界的に著名な女性平和活動家であり、世界中で尊敬を集める女性の模範であられます。美徳をたたえ、社会に関心を注ぎ、献身を惜しまず、池田先生とともに、世界平和促進のために尽力してこられました」

 ※池田大作創価学会名誉会長とともに、池田夫人かねさんに対する顕彰があいついでいる。それにしても学的実績のないかねさんに「名誉教授」や「終身教授」とは、驚き以外のなにものでもない。かねさんを評価する大学関係者は、かねさんが「世界的に著名な女性平和活動家」だの「世界に名だたる学者であり、著名な社会活動家」と評価するが、かねさんが「学者」「社会活動家」だったとは、寡聞にして知らない。
  ポスト池田大作を視野に入れ、創価学会の新たなカリスマとして、かね夫人の宣揚にこれ務める創価学会だが、かねさんもすでに齢80に近い。ま、女性の平均寿命は、男性よりも長いから、池田氏が死去しても数年はかねさんで持たそうということか。

●議員の飲酒運転についての報道に落差

・3月26日付「東京新聞 埼玉中央版」「森泉県議が辞職へ 飲酒運転で摘発判明 公明党にも離党届け提出」
 「飲酒運転で摘発されていたことが判明した森泉義夫県議(公明)は二十五日、同党の山本晴造県議団長を通じて深井明議長あての辞職願を提出した。また党本部には離党届けを提出、同党は中央幹事会で対応を協議する。―中略―
 森泉県議は二〇〇六年の県議会で県職員が飲酒運転した場合の厳罰化について質問し、『(自分が)飲酒運転をした場合、バッジを外す覚悟』と述べていた。
 西田実仁県本部代表は『県民、党員、創価学会員に心からおわびする。今後、二度とこのようなことを起こさないよう、綱紀粛正に務め、信頼回復に努力する』とコメントした」

 ※公明党の森泉義夫埼玉県議が、飲酒運転で摘発されていたことが判明、離党するとともに議員辞職することとなった。県議会で県職員が飲酒運転した際の厳罰化を求める質問の中で、「自分が飲酒運転をした場合、バッジを外す覚悟」と発言していたのだから当然だが、そもそも社会的にこれほど飲酒運転の撲滅が叫ばれているにもかかわらず、なぜ、飲酒運転をしたのか。自覚がないとしかいいようがない。
  ところでこの森泉県議の飲酒運転での摘発と議員辞職について、創価学会の機関紙「聖教新聞」はなにも報じていない。ちなみに本誌の3月1日号「今月の悪口雑言」では、柿沢元外相の子息である民主党の都議が、飲酒運転で事故を起こし議員辞職をしたことについて、2月15日付「聖教新聞」が「寸鉄」欄で次のように報じていることを紹介した。
 「某野党都議が飲酒運転、首都高で事故を起し辞職。これじゃ政治も酩酊暴走」
  その際、「公明党議員による不祥事にも、民主党議員に対する非難同様、厳しく対処して欲しいものだ」とコメントしたが、公明党議員の飲酒運転についても厳しく批判すべきなのでは。

投稿者 Forum21 : 2008年04月03日 15:18

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.forum21.jp/f21/mt-tb.cgi/146

inserted by FC2 system