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2008年11月08日

2008-11 信濃町探偵団―創価学会最新動向

●政教一体……熾烈な選挙闘争

・10月5日付「聖教新聞」池田名誉会長の写真紀行 光の詩」「大関西 断固と築けり 常勝の 大城 輝き 三世に不滅と」

・10月7日付「聖教新聞」「世界一の師弟不二の連帯 原田会長が西大阪 堺の大会へ」

・10月8日付「聖教新聞」「自信満々と正義を叫べ 原田会長は常勝大阪 新大阪の大会へ」
 「常勝大阪総県の代表幹部会は守口平和講堂で。(中略)三井婦人部長は、『常勝第2幕の歴史を』と念願。原田会長は『勇気と確信の対話で、友の心を変え、正義の波動を起こそう』と力説した。新大阪総県の地区部長会は大阪平和講堂で。(中略)原田会長は『時代を開く“関西魂”“負けじ魂”を燃やし、勝利の万波を!』と訴えた」

・10月9日付「聖教新聞」「原田会長 中央神戸 尼崎へ」
 「中央神戸総県の大会は兵庫文化会館で。三井婦人部長の後、原田会長は、戦いを決すのは、“スピード”と“執念”であると強調。『勇猛果敢に攻め抜き、偉大な信心の勝利の歴史を築こう』と呼びかけた」

・同「寸鉄」「中央神戸・尼崎総県が大会。『大兵庫』よ!常勝の白馬に乗って勝ちまくれ」

・同「座談会 新時代を勝ち開け!」「『常勝の源流』西大阪総県=大阪市西成・大正・住吉・住之江区= 新大阪総県の友は東淀川・淀川・西淀川・此花区で奮闘」
 「山下(関西婦人部長)とにかく、池田先生が築いてくださった大関西です。だから強い。絶対に負けられない」

 ※「常勝・関西」といわれる大阪・兵庫で公明党は小選挙区で6議席を獲得している(大阪4議席、兵庫2議席)。その大坂・兵庫には、早々と原田会長が現地入りして「必勝」を呼びかけている。このうち西大阪と堺は、公明党の北側一雄幹事長と福島豊代議士の、そして新大阪は谷口隆義代議士、そして神戸と尼崎は冬柴鉄三前幹事長と赤羽一嘉代議士の各選挙区である。また座談会記事で「常勝の源流」とされている西大阪総県と新大阪総県は、前述の福島・谷口両代議士の選挙区であり、特に新大阪の衆議院小選挙区大阪5区では、谷口候補と民主党の稲見哲男候補が、毎回、激しい選挙戦を展開している。座談会記事の意図は、「常勝の源流」である二つの小選挙区を抱える組織に、必勝を檄するものであることは明白。
  昨秋、7年ぶりに大阪入りした池田氏は、参院選の惨敗を関西から巻き返すべく檄を飛ばしたが、直後の大阪市長選で、自公推薦候補は民主推薦候補に敗北。「常勝」に土がついた。失地回復を果たすためには、公明党候補の出る衆院選では必ず勝たなければならない。それが「大関西 断固と築けり 常勝の……」との池田氏のメッセージや、「絶対に負けられない」との山下婦人部長の発言につながっているといえよう。

・10月16日付「聖教新聞」「座談会 新時代を勝ち開け!」「世界広布の港大神奈川 保土ヶ谷区 旭区が勝利へ出発」
 「正木(理事長)聖教新聞に連載中の『あの日あの時?掘戮?、いま各地で話題になっている。学会本部にも、聖教新聞社にも、読者から続々と反響の声が寄せられている。
 沖(総神奈川婦人部長)わが神奈川でも『池田先生と横浜(保土ヶ谷・旭)』(9月30日付)が大反響でした。掲載された日は朝から、同志の感動と喜びが爆発。―中略―
 棚野(男子部長)東京の男子部員も驚いていた。『保土ヶ谷区、旭区は、池田先生と、これほど深い縁があったんですね。素晴らしいですね』と語っていました。
 畑(総神奈川長)保土ヶ谷区、旭区の同志は、ますます意気軒昂だ。明年は、池田先生が『正義』の御揮毫を記されて30周年。神奈川は断じて勝つ!」

 ※横浜市の保土ヶ谷区・旭区は、衆議院小選挙区神奈川6区であり、ここでは公明党の上田勇代議士と民主党の池田元久代議士が、毎回、熾烈な選挙戦を繰り広げている。「常勝・関西」と異なり、東日本・首都圏の小選挙区議席は、東京12区の太田昭宏公明党代表とこの神奈川6区の上田氏だけである。それだけに小選挙区の議席維持に創価学会は必死となっており、横浜市保土ヶ谷区・旭区と池田氏は深い縁にあるなどと強調。原田会長も現地入りし、必勝を呼びかけた。
  だが10月30日、創価学会・公明党が「選挙の顔」として担いだ麻生首相は、金融危機による世界同時株安という経済危機下では、景気対策を優先すべきとの理由で、創価学会・公明党が求めていた10月、11月中に総選挙を実施するとの早期の解散総選挙を回避することを明らかにした。すでに9月中から選挙態勢に入り、熾烈な選挙闘争を開始していた創価学会そして公明党にとってこの決定はショックだ。

●相次ぐ池田夫妻礼賛

・10月11日付「聖教新聞」「ホノルル市・郡 ハワイ郡が宣言――『ダイサク カネコ平和大使の日 SGI会長夫妻の社会正義の行動を讃えて」

・10月19日付「聖教新聞」「3000人の画家が加盟する国内有数の芸術団体韓国映画祭が池田SGI会長夫妻を特別顕彰」「顕彰牌 異なる国家と文明を結ぶ対話のシルクロードを開拓」

・10月24日付「聖教新聞」「韓国釜山広域市西区からSGI会長夫妻に特別顕彰」「SGI会長の顕彰牌 世界平和への情熱的な行動」「香峯子夫人への顕彰牌 崇高な理念は時代の光明」

 ※相変わらず続く池田大作夫妻への顕彰報道。二人の権威・カリスマを高めることで求心力を維持しようと言うのだろうが、この二人が死去した際、いったい組織の求心力を維持する権威はどうなるのか。やっぱりお血筋なのだろう。

投稿者 Forum21 : 2008年11月08日 20:48

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