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2006年09月15日

信濃町探偵団――創価学会最新動向(2006/9/15)

●WCRPとの関係
・8月25日付「聖教新聞」「ヨルダン王国 ハッサン王子 ローマクラブ会長 創価大学に来訪」「創大名誉博士号を授与」
 「中東のヨルダン・ハシム王国のハッサン王子一行が24日、東京・八王子市の創価大学を訪問。ハッサン王子に同大学の名誉博士号が贈られた。
 授与式には、同国のサルワット王子妃、ナウリ駐日大使夫妻らが列席。創大の若江学長、田代理事長、池田博正理事、創価女子短期大学の福島学長をはじめ、教職員・学生の代表が祝福した。
 ヨルダンは、イラク、サウジアラビア、イスラエル、シリアと接し、中東の安定に重要な役割を担う。その中にあってハッサン王子は、世界の知識人の民間組織『ローマクラブ』の会長を務めるなど、中東和平・世界平和への行動を続けてきた。池田SGI会長は同クラブの名誉会員。
 ハッサン王子は2003年、『ガンジー・キング・イケダ――平和建設の遺産』展をヨルダンに招請。また、2004年に同国の名門・ヨルダン大学から、池田SGI会長に『名誉人文学博士号』が授与された際、祝福のメッセージを贈り『池田博士は、まさに、私たち人間が共有する、生まれながらの権利の守護者』と讃えている」
 ※ヨルダンのハッサン王子が創価大学を訪問し、創価大学名誉博士号を受けるとともに、記念講演を行った。今回のハッサン王子の来日は、8月26日から29日までの4日間、京都国際会館で開催された第8回世界宗教者平和会議(WCRP)世界大会に、WCRP国際委員会実務議長として出席することにあった。
  このWCRPとは、立正佼成会の庭野日敬開祖らの呼びかけによって始まったもので、第8回となる今回の世界大会には世界約100カ国の国と地域から800人を超える宗教指導者が参加した。8月26日に行われた開会式には、来賓として小泉首相をはじめハタミ・イラン前大統領、渡邉恵進天台座主などが列席。以後4日間にわたって全体会議や研究部会、地域会議などを行っている。
  このWCRPの主要なメンバーの一人だったインドネシアのワヒド元大統領(同国の有力なモスリム指導者でもある)が、東京で池田大作氏と面談した際、WCRPの関係者は、大きな衝撃を受けていたが、今回、WCRPの国際委員会の実務議長であるハッサン王子が、WCRP世界大会の開幕直前に創価大学を訪問し、名誉博士号などを受けたことをWCRP側はどう受けとめるのだろうか。宗教協力を謳うWCRPだけに、今後、創価学会との協調関係を模索するのか、あるいは創価学会がWCRPへの加入に動くのか、その動きが注目される。

●国連利用
・8月31日付「聖教新聞」「池田SGI会長が『新提言』をチョウドリ国連事務次長に 世界が期待する国連たれ」「SGI会長 国連中心こそ世界の反映」「国連事務次長 池田博士と学会の皆様の長年の国連支援に感謝」
 「SGI会長は30日午後2時半、来日中のアンワルル・チョウドリ国連事務次長を八王子市の東京牧口記念会館に歓迎し、事務次長に同提言を手渡した。事務次長は『国連を代表してお受けします』と述べた。人類の議会・国連を中心とした世界平和の構築を一貫して訴え続けてきたSGI会長に対して、これまで国連への招聘ならびに講演の要請が関係者から幾たびとなく寄せられてきた。今回の『国連提言』は、こうした要請に応えて発表されたものである。(中略)この日、SGI会長は、チョウドリ事務次長との再会を喜び、約2時間にわたり会見した」
・9月1日付「聖教新聞」「池田SGI会長の提言 『世界が期待する国連たれ(上)』」
 「中東情勢をはじめ、混迷極まる世界の中で、創設60年を経た国連の役割が一段と重要性を増している。こうした中、今月12日から開幕する第61回国連総会を前に、池田SGI会長は、『世界が期待する国連たれ――地球平和の基軸・国連の大使命に活力を』と題する提言を発表した。ここで、その全文を上下2回にわたって掲載する」
・9月2日付「聖教新聞」「池田SGI会長の提言 『世界が期待する国連たれ(下)』」「人権 人間の安全保障 人間開発を軸に」
 ※日蓮正宗に対する教義違背の責任をとって会長を辞任した池田大作氏が復権する際の大きな節目になったのが、昭和58年に当時の明石康国連事務次長がもたらした国連平和賞だった。これまで池田氏はアナン、デクエヤル、ワルトハイムの各国連事務総長と会談したことを大々的にアピールし、自らの権威付けに利用してきた。とことん国連を利用する腹なのだろう。それにしても「世界が期待する国連たれ」とは、国連を利用するあんたに言われたくないよと、国連関係者も思っていることだろう。

●池田博正氏と中国との関係をアピール
・8月31日付「聖教新聞」「学会本部の代表が中国・孔公使を訪問」
 「池田副理事長、谷川副会長、萩本副会長が学会本部を代表して30日、中国大使館を訪問。孔鉉佑公使参事官らと語った。ここでは、さらなる日中友好の促進に向け、これまで以上に民間レベルの交流を広げていく重要性などが話題になった。これには中国大使館の孫美嬌参事官、蔡紅1等書記官、趙偉2等書記官が同席した」
 ※創価学会の副理事長である池田博正氏が、中国大使館を訪問し、公使らと日中友好の促進に向けての民間レベルの交流を拡大することなどを話し合ったのだという。池田博正氏に同行したのは谷川副会長と学会本部広報室長の萩本副会長。谷川氏は先に創価学会青年部の交流訪中団の団長。池田博正氏の中国シフトのサポート役というところか。
  いずれにせよ日中関係のパイプも、父の池田大作氏から池田博正氏へとバトンタッチということなのだろう。

●教育界への浸透
・9月3日付「聖教新聞」「大阪 堺で人間教育実践報告大会」
 「第1回『堺人間教育実践報告大会』が2日、大阪・堺市内で行われた。昼の部では、安田博文堺総県教育部長らの後、植村久美子さん、池渕昌高さん、小林一夫さんが、心を閉ざした子どもたちに寄り添ってきた教育実践を報告した。来賓の高橋保堺市教育委員会教育長が『教師と子どもの信頼の上に教育が成り立つことをあらためて教えていただきました。75年の歴史ある創価教育を共有した思いです』と述べた」
 ※創価学会の教育部が主宰する各種の会合に、地方公共団体の教育委員会関係者の出席が目立っている。これも自・公連立体制のもとで公明党が政権や地方議会で与党化していることの影響か。明年の統一地方選挙に創価学会がいまから全力を傾注する理由が、この事実からも分かる。

投稿者 Forum21 : 2006年09月15日 18:58

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