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信濃町探偵団―創価学会最新動向

2005-5-1

●政教一体
・4月20日付「聖教新聞」「栄光の学会創立75周年 座談会」「宗教は民主主義政治の基盤」
 「谷川(副会長)今月10日、17日と地方選挙があった。公明党は『統一外選挙109カ月連続』で完全勝利を果たした。
 杉山(青年部長)その通りだ。10日の地方選では、3月に合併後、初の選挙となった長崎県諫早市議選で3人全員が当選。
 西(東京男子部長)あの大石寺の隣町の静岡県芝川町議選、そして岡山県和気町議選は、ともに『定数4減』の厳しい状況の中、過去最高得票をマーク。見事に当選を勝ち取った。
 谷川 さらに17日の地方選でも、各地で公明党は大勝した。千葉県茂原市、広島県庄原市の市議選、そして群馬県大泉町、大阪府島本町の町議選で、それぞれ過去最高得票の全員当選を勝ち取った。
 杉山 このほかにも、公明党は7市6町の地方選挙で完勝(無投票当選を含む)。一方、共産党は2市1町で議席を減らした(大笑い)」

 ※創価学会を母体とする公明党が、統一外地方選挙で109カ月連続勝利を続けていることを誇示する創価学会の首脳ら。公明党が擁立した候補が落選することなく当選を続けていることをもって創価学会は完勝、大勝と喧伝しているのだが、そもそも当選可能な人数を擁立し、きっちりと組織割りをして票を出すのだから勝つのが当たり前であり、驚くには当たらない。むしろ“政教分離”し、別組織だと強調する公明党の当選をこれほど喜ぶところにこそ、両者の“政教一体”の馬脚が現れているといえるだろう。
  来る7月の東京都議会議員選挙の勝利に向けて、地方選は完全勝利をしている、その勝利を続けろと煽っているのである。
 

●「聖教新聞」54周年
・4月21日付「聖教新聞」「聖教新聞創刊54周年を祝賀」「広布と幸福の機関紙」「人間勝利の言論戦を誓う」
 「本紙創刊54周年の記念勤行会が20日午前、東京・信濃町の本社・言論会館で行われた。(中略)秋谷会長は、広宣流布という大目的への論陣を担う聖教新聞の使命の重大さを強調。創刊以来、旬刊・週刊から日刊化へという紙面改革の中で、学会の真実の歴史を伝え残す挑戦を重ねてきた本紙の歴史を確認した。そして、『創価の師弟の魂を受け継ぎ、正義を獅子吼していこう!人道を冒涜する陰謀と徹して戦い、正義の勝利を開く言論戦の先陣を切る使命を銘記して欲しい』と訴えた』

 ※「聖教新聞」の創刊54周年を慶祝する「聖教新聞」。54周年とは半端だが、どうやら野卑で下品な「聖教新聞」記事に対する批判に抗うためのもののようだ。「正義の言論戦」だの「人道を冒涜する陰謀と徹して戦」うなど、ことさらに「正義」を強調する秋谷会長の大仰な物言いいは後ろめたさの裏返しか。

●三省堂の池田礼賛
・4月15日付「聖教新聞」「創業124年 日本を代表する書店 三省堂から名誉会長に感謝状 『出版文化の振興』への尽力を讃えて」
 「創業124年を誇り、日本を代表する書店である『(株)三省堂書店』から14日、池田名誉会長に感謝状が贈られた。学会創立75周年とSGI発足30周年を記念し、名誉会長の『出版文化の振興』への功績と尽力を讃えて授与された。(中略)
 2002年5月、神田本店で『世界桂冠詩人 池田大作ブックフェア』が開かれている。
 授与式は、亀井忠雄・代表取締役社長、比留間鎮夫・専務取締役らが聖教新聞本社(信濃町)を訪れて行われ、秋谷会長に感謝状が手渡された。感謝状では、名誉会長が長年にわたり、『仏法書 小説 詩歌 随筆 写真集そして広く世界の識者との対談集など珠玉の著作活動を通じ常に人類の平和と安寧を希求』するとともに、読書の重要性を説き続け、豊かな社会の創造に尽力してきたことを紹介。こうした名誉会長の行動は、『我が国出版文化の振興』に多大な貢献をしたと賞讃している」

 ※紀伊国屋書店に次いで三省堂書店が池田大作名誉会長に「感謝状」を贈った。その理由は各種の著作活動で「人類の平和と安寧を希求」するとともに、「豊かな社会の創造に尽力」したからだという。「聖教新聞」の印刷や池田大作本の広告など、創価学会が支出する資金にマスコミが群がっていることは、本誌でたびたび指摘していることだが、書籍販売業の書店もまた、創価学会に媚びを売っているのである。
  ちなみに三省堂は、本誌発行人の乙骨正生の著書をはじめ、創価学会を批判的に取り上げている書物の取り扱いについては極めて消極的である。


●ガンジー・キング・イケダ展
・4月17日付「聖教新聞」「北欧フィンランドでガンジー・キング・イケダ展」
 「インド独立の父ガンジー、アメリカ公民権運動の指導者キング博士、そして池田SGI会長――平和と人権の民衆指導者の思想と行動を紹介する『ガンジー・キング・イケダ――平和建設の遺産』展が3月1日から31日まで、北欧フィンランドの首都ヘルシンキで開催された。同展は、アメリカのモアハウス大学キング国際チャペルが主催し、フィンランド平和教会、人権擁護教会など多くの平和・人権団体が共催。また同国外務省、ヘルシンキ市、フィンランドSGIなどが後援した」

 ※本誌先号で取り上げた「ガンジー・キング・イケダ」展がフィンランドで開かれたという。同国外務省やヘルシンキ市などが後援したというが、ガンジーやキングはともかくイケダというのは何者かと、おそらく参観したフィンランド人も驚いたにちがいない。それにしてもガンジー・キングと池田大作氏を比肩して顕彰するこうした展覧会は、ガンジー・キングに対する冒涜と思わないのだろうか。不思議だ。

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