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2005-3-15

信濃町探偵団――創価学会最新動向

●健康悪化か? 本部幹部会を欠席

・3月4日付「聖教新聞」
 「世界広布の情熱が燃える第47回本部幹部会が3日午後、全国壮年部幹部会、第3回北海道栄光総会、新世紀第4回中部総会、新世紀第5回芸術部総会の意義を込めて、八王子市の東京牧口記念会館で行われた。これには池田名誉会長が、SGIの春季研修会で来日した60カ国・地域の代表を歓迎し、祝福のメッセージを寄せた。また秋谷会長が、各方面・各部の代表と友に出席した」
 
※一昨年4月から約1カ月半、病気療養を余儀なくされた池田大作氏が、再び、創価学会の月間最重要行事である本部幹部会を欠席した。「聖教新聞」によれば池田氏が公式の場に姿を現したのは2月23日に東京・信濃町の創価文化会館で行われた全国最高協議会を最後とする。以後、池田氏は少なくとも3月8日付「聖教新聞」(現在)まで公の席に姿を現していない。
  今冬はインフルエンザに加えノロウイルスも流行っている。罹患しないための用心か、あるいは体調を崩したものか。いずれにしても池田氏の健康状態が注目される。

●池田大作原作アニメ文部科学省選定に

・2月24日付「聖教新聞」「名誉会長原作のアニメ・ビデオ『文部科学省選定』作品に シナノ企画制作『あの山に登ろうよ』3月中旬発売」
 「池田名誉会長原作の創作物語『あの山に登ろうよ』のアニメ・ビデオ版が、このほど『文部科学省選定』作品に認定された。同作品は、2003年に雑誌『灯台』で連載された名誉会長の創作物語を、シナノ企画がアニメ化したもの。幼年時の情操教育に有益な作品として認められた」

 ※池田大作氏が原作者となっているアニメが文部科学省の選定になったと大喜びする創価学会。3月3日付「聖教新聞」には「池田名誉会長原作のアニメの世界」なる特集記事を掲載し、「7作品が文部省及び文部科学省の『選定』に」とか「海外5カ国で放映」などとアピールしている。また同時に「アニメ人間革命」全20巻が昨年11月に完結したことも報じており、学会員への販促に余念なく励んでいる。
  おそらく文部科学省の「選定」を得たことをテコに、こうしたアニメを経営の厳しい地方ローカル局で放送させるつもりなのだろう。

●称号が400に

・3月7日付「聖教新聞」「世界の都市から400の名誉市民」「ボリビアのラ・グアルディア市から池田SGI会長に『最高賓客賞』」
 「池田SGI会長に、世界の都市から400番目の名誉市民!――南米ボリビアのラ・グアルディア市から2月27日(現地時間)、同市議会会議室で池田SGI会長に『最高賓客賞』が授与された。『最高賓客賞』は同市の最高栄誉で、市内在住者に贈られる『名誉市民証』に相当するもの。SGI会長への授章は、東洋人初となる」

 ※相も変わらずの顕彰PR。よく創価学会は池田大作批判を「偉大な名誉会長に嫉妬」などと記述するが、いまどき名誉市民称号をありがたがる人など、この日本にはほとんどいない。

●芸術部員をフル活用

・2月17日付「聖教新聞」「芸術部の岸本さん、久本さんが新潟・中越へ」
 「新潟・中越地域の4会館(長岡平和講堂、小千谷平和会館、十日町文化会館、六日町平和会館)に、12、13の両日、芸術部の岸本加世子さんと久本雅美さんが訪れ、19年ぶりの豪雪で不安な生活を送る中越地震の被災者らを励ました」

・2月27日付「聖教新聞」「勇気が出た芸術部員の激励」
 「19年ぶりの大雪となった新潟・中越地方。連日、雪と闘う中、芸術部の岸本加世子さんと久本雅美さんが、十日町文化会館で開催されたフォーラムに出席(2月12日)。お二人が入場された瞬間、会場内はパッと花が咲いたように明るくなりました。入会動機や信仰体験を通し、『何があっても負けずに、前へと進んでいきましょう』との激励に、涙が出ました」

・2月18日付「聖教新聞」「創価の輝き 岸本加世子さん(副芸術部長)」
 「『池田先生という師匠に出会えたから私があります』と語るひとみに、一点の曇りもない」
 「学会に対する低俗な非難・中傷の嵐に立ち向かう芸術部の中で、柱となって戦ってきた。第2次宗門事件が起きた時、学会分断を謀る悪僧がいた東京・調布の女子部で奮闘。?bここから反転攻勢を!?揩ニ、民衆蔑視の極悪を責め抜いた経験が大きな財産となっている」

・2月25日付「聖教新聞」「創価の輝き 山本リンダさん(副芸術部長)」
 「こんなにも素晴らしい絆の世界を、ゆがんだ視線で中傷する一部のマスコミは、許せません」「新宿本陣区副婦人部長として、活動の先駆を切る」

・3月6日付「聖教新聞」「創価の輝き 久本雅美さん(副芸術部長)」
 「彼女の変化を目の当たりにして入会した、同じ『ワハハ本舗』の柴田理恵さんと、歓喜の『笑い』を披露した杉並・中野合同総会(92年)――。席上、名誉会長から送られた“悲嘆も、悲観もいらない。楽観主義でいくんだよ”との励ましを原点として刻む。
 低俗な中傷の嵐も、彼女の『笑い』の前には『風の前の塵』。『悪に打ち勝つから愉快。力ある哲学がある。偉大な師匠がいるから何も怖くありません』」

・同日付「聖教新聞」「トークのページ パパイヤ鈴木 芸術部員」

・3月7日付「聖教新聞」「創価の輝き 木根尚登さん(副芸術部長)」
 「TMNの最初のアルバムを池田名誉会長に贈ると、即座に伝言が」「学会への中傷を聞けば、堂々と正義を語り、共感者にかえる勇気の人」

 ※東京都議会議員選挙に向けて、今後も芸術部員のフル活用は続くものと見られている。それにしても岸本・久本がこの時期に十日町入りしたことは、単なる中越地震の被災者見舞いにしてはきな臭い。というのも本誌今号で特集した創価学会による「宗教弾圧議員攻撃」の対象である白川勝彦元代議士が、合併して誕生した新・十日町市の市長選に立候補を表明しているからだ。被災者見舞いにかこつけて白川攻撃も企図していた可能性は否定できない。

●『香峯子抄』をPR

・2月25日付「聖教新聞」「『香峯子抄』がブックランキング1位 NHK岩手の昼番組で紹介」
 「それは2月15日のことでした。昼食の用意をしていると、テレビから『1位、「香峯子抄」(「主婦の友社」編著)……』との声が流れてきました。すぐ、手を休めてテレビの前に行き、“一言も聞き漏らすまい”と耳をそばだてました。放映されていたのはNHK番組『ひるっコいわて』。岩手教科図書の調査によるブック・ランキングの発表でした」
 ※ブックランキング発表ならば仕方がないともいえるが、果たしてその情報は定期的になされているものなのかどうか。『香峯子抄』が1位を獲得したことから、突然、企画されたものなのか、気になるところ。


●迎合続くマスコミ

・2月17日付「聖教新聞」「『ヨミウリ ウイークリー』が紹介 創価高校出身の国会議員10人が活躍 全国3位の輩出校」
 「多彩な人材を各界に輩出する創価教育に、国内外から大きな注目が寄せられている。『ヨミウリ ウイークリー』2月27日号では、全国会議員の出身高校を特集。創価高校(東京・小平市)出身の国会議員が10人にのぼることを紹介している」

・2月26日付「聖教新聞」「栄光の学会創立75周年 座談会」「学園生の活躍」
 「原田(副理事長)そういえば先日の『ヨミウリ ウイークリー』(2月27日号)に、国会議員720人の出身高校が紹介されていた。
 青木(理事長)あれは話題を呼んだね!衆参の全議員の出身校のうち、創価高校出身者は『10人』。何と第3位だった。
 弓谷(男子部長)1位の慶応が17人、2位の麻布が11人。どちらも明治時代に創立された伝統校です。昭和以降に創立された高校では、創価がダントツです。
 杉山(青年部長)しかも参議院議員では、創価高校出身者が第1位です。
 秋谷(会長)本当に、すごいことだ。
 弓谷 記事には『躍進目立つ「与党」の創価』という見出しが出ていた(笑い)。創価学園の写真も大きく紹介されていた。―中略―
 原田 さらにまた同誌の次の号(3月6日号)では、国会議員の出身大学一覧表が出ていた。ここでも創価大学出身者が『9人』で第11位だった。
 弓谷 昭和以降に創立の大学では創価大学がトップです。
 青木 創価大学は開学して34年。どれほど驚異的な発展か」

・2月28日付「聖教新聞」「栄光の学会創立75周年 座談会」「池田名誉会長の随想 埼玉新聞 に大反響」
 「後藤(関東男子部長)話は変わります。1月25日付の『埼玉新聞』に、池田先生の特別寄稿『隣人も 地球もわがファミリー』が掲載されました。たいへんな反響ですね。
 小熊(関東婦人部長)『埼玉新聞』には、今回で4回目の新年の寄稿です。楽しみにされる方々が年々、増えています。
 中島(関東長)今回は『地球社会と助け合い』をテーマにした随想でした。特に地域活動に熱心な方や教育関係者から反響が大きかった。自治会の有力者が『今後、池田名誉会長の言葉を、私自身はもちろん、自治会活動の未来への指針としたい、大いに勇気と自信をもって取り組んでいきたい』と喜んでおられた」

・3月2日付「聖教新聞」「大中部 名古屋で『平和への道 教育の光 創価の三代会長展』が開幕」「秋谷会長、各界の来賓130人が出席しオープニング」
 「創価学会の創立75周年を記念する『平和への道 教育の光 創価の三代会長展』の名古屋展が1日、愛知県名古屋市の中部池田記念講堂で開幕した。オープニングの式典には、各界を代表する130人の来賓が、秋谷会長、松原中部長らとともに出席した」
 「開幕式では、来賓の代表がテープカット(左から、名城大学の森本達雄名誉教授、東海テレビ放送の若松信重代表取締役会長、松坂屋の岡田邦彦取締役社長、秋谷会長、中日新聞社の大島宏彦取締役最高顧問、中部ガスの神野信郎代表路取締役会長、中部日本放送の夏目和良代表取締役社長、東海ラジオ放送の志村富士夫代表取締役社長……」

 ※創価学会施設で行われた創価学会の三代会長を顕彰する展覧会に、中部のマスコミのトップが揃って出席し、テープカットする。その図式に現在の日本の大手マスコミの創価学会迎合姿勢が象徴的に示されている。
  政権与党の一角を占める政党のバックボーンで、憲法の政教分離原則に抵触する疑惑の濃厚な宗教団体の行事にノコノコ出かけていくマスコミトップには、社会の木鐸や権力を監視するとの意味でのジャーナリストの資格はない。そして「ヨミウリ ウイークリー」。創価大学や創価高校の宣伝をしてどうするのか。こうした事実を検証して創価学会の総体革命戦略の実態を明らかにするのがジャーナリズムの基本ではないのか。ま、「聖教新聞」や「公明新聞」を印刷し、莫大な広告費を創価学会からもらっている彼らに言っても詮ないことだが。

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